ISO9001医療品質マネジメントシステム
目的
医療制度改革がかつてないスピードで進んでいる中で、当クリニックの理念である「安らぎのある、きめ細やかな、信頼できる医療サービスの提供」を職員全員が共有し実現するためのツールとしてISOの医療品質マネジメントシステムが今後不可欠な要素となってくると思います。一方、今医療界に求められている「特徴あるホスピタリティ精神の具現化」と「医療をとおしていかに地域への還元を図るべきか」といった課題も、ルールにのっとった組織的な取組が必要であり、患者さんから信頼され選ばれる医療機関を目指すことが認証取得の大きな目的です。

経緯
当クリニックは、平成12年12月の開院以来、クリニックが目指す基本理念の実現と患者さんが質の高い医療を受けるためのシステム作り、それに当クリニックが第三者からみて、どのレベルにあるかの評価測定方法について、検討を進めてまいりました。ところが、日本では現在クリニックレベルでの第三者評価ができる組織的な機関がないことから、苦慮しておりました。そこでグローバルスタンダードとしての品質保証の基準となるISO9001の存在に着目、認証取得に向けて取組むことにしました。そのことは、地域医療を担う当クリニックにとっても又、現下の医療を取り巻く環境の厳しさから、効果的で質の高い医療サービスを患者さんに提供できるシステムづくりが重要な課題となってきたことが、導入の発端となりました。

- 内部監査員ひとりひとりに辞令交付内心プレッシャーを感じながらも覚悟を決めた瞬間でした。
効果
導入による効果として考えられるものを、いくつか挙げてみました。
- 医療品質保証の仕組みが、国際的に認められたことにより患者さんからの信頼と信用が得られる。
- 経営者として目標の達成が得られる。
- 医療品質管理の確保に繋がる。・・・事故防止の確立
- 組織上の責任と権限が明確になり、仕事上の役割分担も明確になる。
- 日々の仕事が文書化された手順書によって実行されるので、各人の業務のバラツキが減少し、標準化が図られ、同時に新規採用者への業務の説明(教育)がしやすくなる。
- 仕事上のムリ、ムラ、ムダがなくなり、効率的に行われるようになることから、ゆとりの時間をつくることができる。
- 日常の業務がマンネリ化しないためにも、PDCAの基本ルールによる定期的な内部監査を行うことによって、医療品質サービスの向上と必要な改善を図ることが容易にできる。
運営
職員全員が一丸となって取組んできた結果平成15年2月18日付でEQA国際認証センターから「品質システム認証書」が交付されました。当クリニックが国際規格の認証を取得した医療サービスの適用範囲は、「内科外来患者さんの診療及び腎不全患者さんに対する血液透析(CAPDを含む)治療」です。この医療サービスの範囲は窓口での受付から受診のご案内、会計処理までの一連の全ての業務に及んでおります。この過程はISO規格の要求に従い、マニュアル化された手順書によって行われているため、国際的にみた医療品質の提供を患者さんに保証することが前提となることから、単に認証を取得したことで終わることはありません。今後は、スタッフ全員で構築した医療品質マネジメントシステムをもとに、継続的な運営によって、患者さんの視点を重視した、信頼されるより質の高い医療サービスの向上に、全職員が一丸となって、維持発展させていくことが重要になってきます。

- これからが本当の始まりだと思います。よりいっそう気を引き締め職員一丸となってがんばりますので、今後ともご指導のほどよろしくお願い致します。2003年春徳山クリニック
ISO14001環境マネジメントシステム
環境方針
- 1.基本理念
-
当クリニックは・・・
○心が安らぐ環境を心がけます。
○きめ細やかな医療サービスを心がけます。
○信頼できる医療サービスを心がけます。
を法人の基本理念に、地域住民への質の高い医療サービスを提供してまいりました。
一方、医療行為によって排出される、廃棄物の適正な処理と減量化にも、細心の注意を払いながら日常業務を進めてまいりましたが、今後は、全職員が環境に負荷を与えないクリーンな社会を、組織的かつ継続的に推進するために「環境マネジメントシステム」を構築し、地球に優しい循環型社会の実現に貢献してまいります。
- 2.基本方針
- 基本理念を実行するために、次に掲げることを確実に実行してまいります。
- 1、地球に影響を与える廃棄物の適正な処理に努めます。
- 2、目的及び目標を設定し、それを実行するとともに、その結果は定期的に見直しを行います。
- 3、業務の中で環境に影響を与える廃棄物の削減に努めるとともに次の3Rを推進します。
- (1)リデュース(発生抑制)
- (2)リユース(再使用)
- (3)リサイクル(再生利用)
- 4、全職員が環境に対する意識を認識するための教育・訓練を実施します。
- 5、環境マネジメントシステムを継続的に運用改善し、役割と責任ある体制で持続します。
- 6、関連する環境の法令及び規範等を順守し、日常業務において環境への汚染の予防に努めます。
- 7、在庫品は最小限にとどめるようにし、余分な物品の購入は控えます。
- 8、物品の購入は、「取引業者選定基準」に基づき、クリーンなものを購入します。
- 9、院内のみならず、院外での活動についても環境に配慮した取り組みを実行します。
- 10、この方針は文書化し、患者様、職員及び取引先業者への周知を図るとともに、当クリニックのホームページ及び案内書等に掲載することにより、広く一般に閲覧できるようにします。
2005年11月5日
医療法人清心会 徳山クリニック
院長 徳山 清之
目的
医療活動によって排出される廃棄物等によって、地球環境及び地域住民が被る健康や生活に与える人為的な災害(公害)を、未然に防ぐための対策を講ずることは、医療機関としての社会的責務であると考えました。
高度経済成長は大なり小なりに地球の温暖化、オゾン層の破壊、酸性雨(化学燃料(工場の排煙、自動車の廃棄ガス))などにより地球を汚染し、それによって取り返しのつかない健康への被害をもたらしてきました。
そのような状況から、当クリニックは、グローバルな視点から環境の浄化に貢献する具体的な取組みとして、環境マネジメントシステム(ISO 14001)を構築する必要性を痛感しました。
地球は今、温暖化を始めオゾン層の破壊、酸性雨による森林や建物への被害、森林減
少、砂漠化による土地の劣化、不毛化現象、水質汚濁、海洋汚染等により、悲鳴を上げており、生態系のバランスをも破壊させようとしています。
このことを私達はよく理解し、クリニックから排出される廃棄物を適正に処理することによって、環境への負荷を低減し、少しでも地球環境破壊防止と地域社会に貢献できるよう、その取組みを実践を通して積極的に推進し、循環型社会の実現を目指してまいります。そのための証しとしてISO14001の認証を取得することにしました。
経緯
当クリニックは、平成12年12月の開院以来、クリニックが目指す基本理念の実現と患者様が質の高い医療を受けるためのシステム作り、それに当クリニックが第三者からみて、
どのレベルにあるかの評価測定方法として、ISO9001品質マネジメントシステムの認証を平成15年 2月に取得しました。
その後、環境問題が国民的な関心事となっていることから、当クリニックにおいてもISO14001の認証取得に向けて取組んでまいりました。
平成17年4月 |
平成17年度の重点事業計画の中に「ISO14001(環境マネジメントシステム)認証取得」を掲げる |
平成17年11月 |
院長より「キックオフ宣言(運用開始宣言)」=「ISO14001環境方針」を発表 |
平成17年11月 |
職員及び取引業者を対象に説明会を開催 |
平成17年12月 |
ISO14001認証取得のための審査を依頼 |
平成18年1月26日 |
第1段階の審査を受ける |
平成18年2月22日~23日 |
第2段階の審査を受ける |
平成18年3月4日 |
ISO14001「環境システム認証書」交付される |
取り組み
廃棄物の適正処理を順守します
ルールに基づく分別を徹底します
資源を大切にする風土作りに努めます
自然(地球)に配慮した物品(グリーン商品)の購入に心掛けます
取引業者にも協力してもらいます。⇒ 過剰梱包品の購入を避ける
廃棄物の削減に努め、次のことを推進します
- (1)リデュース(発生抑制)
- (2)リユース(再使用)
- (3)リサイクル(再生利用)
環境の浄化には自分が主役という気持ちを持ち続けます
家庭でも地域でも実践します
環境マネジメントシステムの取組みに当って職員から募集した標語
- ・次世代に残そう みんなのチュラ(美しい)地球
- ・試される 知識と工夫 ゴミ問題
- ・ゴミ拾い みんなで作ろう ちゅら島を
- ・はじめよう できることから ひとつづつ
- ・リサイクル みんなで守ろう 未来の地球
JISQ15001個人情報保護マネジメントシステム
プライバシーマークって何?
プライバシーマーク制度とは、個人情報を適正に取り扱うための要求事項を示したJIS規格(日本工業規格)であるJIS Q15001に適合した 個人情報保護方針や個人情報保護マニュアル・規定類を策定し、経済産業省の外郭団体である「財団法人日本情報処理開発協会」及び指定付与機関が、審査・認定しその証として「プライバシーマーク」の使用を許諾する制度です。
このため、「プライバシーマーク」のロゴを使用している事業者は「個人情報の取扱いを適切に行っている」ことが第三者機関によって認められた事業者です。
目的
当クリニックでは、個人情報保護マネジメントシステムを構築し、個人情報の適正な利用と管理を実践することが、当クリニックの基本理念である「安らぎのある、きめ細やかな、医療サービスの提供」の実現に不可欠と考え、個人情報の取扱いを適切に行っている事業者であることを第三者機関が認定するプライバシーマーク制度の取得に取組みました。
医療制度が大きな変換期を迎えるなか、今後個人情報の保護は医療機関にとって最重要課題であり、「患者様へ安全、安心、信頼を提供できる医療機関」を目指すことが、プライバシーマーク認定取得の最大の目的です。
取得までの経過
平成17年4月1日に「個人情報保護法」が施行され、業種を問わず全ての事業者に適切な個人情報(名前、住所、生年月日等個人を特定できる情報の全てが個人情報です。)の保護対策が要求されています。 特に重要な個人情報を取り扱う医療機関において、個人情報の漏えい防止等の対策は必須条件だと思います。当クリニックは、患者様へのより高い「安全、安心、信頼」の提供をめざして、プライバシーマーク認定に向けて平成16年7月より職員一丸となって取組んでまいりましたが、平成17年11月15日付で認定を取得いたしました。
効果
認定取得による効果として考えられるものを挙げてみました。
- 1)個人情報保護の日本工業規格(JISQ15001)に適合した「個人情報の取扱いを適切に行っている事業者」として認定されたことで、患者様からの安心と信頼が得られる。
- 2)JISQ15001は、職員及び取引業者の個人情報保護も対象となるため、職員や取引業者からクリニックに対する信頼を高めることができる。
- 3)個人情報の漏洩のリスク分析を行い、事前にその防止対策が構築できる。
- 4)個人情報保護マネジメントシステムを構築したことにより、職員全員が個人情報保護の重要性を認識することができる。
- 5)定期的な内部監査を実施するにより、PDCAのサイクルが適切に行われ、個人情報保護マメネジメントシステムの迅速な改善が図られる。
運営
職員全員が一丸となった取組みの結果、平成17年11月15日付で財団法人情報処理開発協会より、プライバシーマークの認定を取得しました。今回の取得により、個人情報の取扱いを適切に行っている事業者として認定されましたが、今後第三者により個人情報保護の規格要求事項を適切に運用しているか、継続的な改善が実施されているか、注視されることになります。
プライバシーマークの認定を維持するためには、2年毎に更新の審査を受けなければなりません。そのためには、適正運用のための職員教育や情報漏えいのリスク分析結果、法令等の改正を速やかに個人情報保護マネジメントシステムに反映させ、改善を図ることが不可欠です。
当クリニックは、認定取得に満足することなく、今後ともなお一層の医療サービスの質の向上に努め、患者様へ安全、安心、信頼を提供できる医療機関となれるよう心がけていく所存です。
医療法人清心会 徳山クリニック
理事長 徳 山 清 之